2025年度 日本建築学会近畿支部 研究発表会

 2025年6月28日、29日に大阪で行われた日本建築学会近畿支部研究発表会において、千代先生、ならびに千代研究室の学生5人が研究発表を行いました。

【発表者及びタイトル】

・9037 安「絲原家の茶室為楽庵(1924)における写しの手法」
・9013 庄野「シャルロット・ペリアンによる1941年の展覧会『選擇 傳統 創造』の展示作品における写真利用」
・9014 田中「ル・コルビュジエの1935年に開催された展覧会『原始芸術』展における演出手法」
・9055 ラマン「The Influence of Sufi Manifests on Azerbaijani Architecture」
・9054 ザキ「Tropical Approach in Paulus Sunarto’s House designed by Oei Tjong An in 1961」
・9020 千代先生「シャルロット・ペリアンにおける写真壁の物質性」

(日本建築学会近畿支部研究報告集 第65号掲載)

 研究発表会で初めて発表を行うメンバーも多く緊張した面持ちでしたが、練習のおかげか、みんな時間内に発表を終えることができました。
 それぞれの質疑応答においては、新たな知見を得ることができる質問も数多くいただきました。研究室メンバーそれぞれにとって、大変参考になったことと思います。

庄野

田中

ラマン

ザキ

 発表の振り返り

 今回の発表は発表7分、質疑3分の持ち時間でした。研究内容を聞き手に伝えられるよう何度もパワーポイントを添削し練習を繰り返しました。結果、時間内に発表を終えることができ、伝え忘れもなかったと自負するため及第点の発表をできたと思っています。
 発表後の質疑応答では自身の考えが及ばなかった視点での疑問点を提示していただき、自身の考えの狭さに気付かされました。茶室研究を続けていく上で重要となる要素を知れたことが今回の学びとなりました。学外での発表は研究の視野を広げる良い機会になるため、今後も積極的に参加していきたいと思います。

M1 安優弥

 研究の成果をまとめ、発表し、人と対話をすることでより研究対象への理解が深まりました。卒論で扱った対象ではありますが、卒論発表時に学内の先生方からご指摘いただいた点を自分なりに考えなおし、数か月前よりもよりまとまった結論を発表できたと思います。
 質疑応答では発表で伝えきれなかった部分に関することや、研究対象の根本的なとらえ方の問題に対することなどたくさんの質問をいただきました。うまく答えることができない質問もあり、自分の研究内容に対する見識を深める必要性を感じました。また、相手にうまく研究内容が伝えられず、発表内容や発表方法など人に伝える技術の未熟さを痛感した次第です。
 今回の研究発表会を無事に終えることができたのは研究室の先生・研究室メンバーの支えあってのものです。皆さんありがとうございました。この経験を今後の研究に生かせるよう頑張ります。

M1 庄野那奈

 今までしてきた学内での発表は、計画発表や中間発表を行った後のある程度自分の研究内容を知っている先生方に向けて行う発表という形だったため、今回のような初めて会う学外の人たちに対してどうすれば自分が研究してきたことを7分間という短い時間で理解してもらえるのか悩まされました。発表を行った感想として、研究の手法についての説明が十分ではなかったという反省がありますが、作成した図や表を使ってこの研究でどのようなことを分析して、何が結果として得られたのかは伝えることができたと考えています。
 発表時に注意すべきスライドのつくり方・発表方法については日頃から先生にご指導いただき、また研究室のメンバーの見やすい図表やスライドからはいつも良い刺激をもらっていました。それが今回の発表でも活かされたと実感しています。ありがとうございました。
 今後も自分の研究だけでなく日々のゼミからも学びを得て、自分の力にしていきたいと思います。

M1 田中佑妃乃